糖尿病は高血糖が持続する病気です。その治療として経口血糖降下剤やインスリンを使用することがあります。
しかし、時に血糖が下がり過ぎることがあります。それを低血糖といいます。
ブドウ糖は生きていくために必要不可欠な栄養素です。
低血糖を起こし体の中のブドウ糖が少なくなるとさまざまな症状がでてきます。低血糖の主な症状は下図の様ですが、症状の出方はひとりひとりかなり違います。ご自分の症状を知っておくことはとても重要です。
日頃、血糖が低めの方は低血糖症状がでるのが遅れることがあります。
自覚症状がないといって糖尿病を放置していると全身のさまざまな臓器に障害をもたらします。
全身の神経の働きが障害されることによりさまざまな症状があらわれます。主な症状は手足のしびれ、冷感、痛み、下痢、便秘、インポテンツ、たちくらみ、額や顔に汗をかきやすいなどです。
糖尿病網膜症とは血糖が高い状態が長く続き網膜にある毛細血管が障害をうけることで起こってきます。
成人の失明原因の第3位になっており、年間3500人以上の方が糖尿病網膜症により視力低下しています。
症状は視力が落ちる、ものがゆがんで見える、目の前にひものようなものが見える、視野が欠けるなどいろいろあります。しかし症状が出るのは網膜症が進行してからのことが少なくありません。そのため、定期的に眼科を受診し早期発見、早期治療していくことが大切です。
糖尿病性腎症とは腎臓にある腎糸球体の変化により腎臓の機能が低下していくことです。腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として排泄するという役割をはたしています。腎臓の機能が低下してくると、体がだるい、足がむくむ、貧血になる、吐き気がするなどの症状が現れますが、それは腎臓の機能がかなり低下してから出てきます。人工透析になる人の原因の第1位になっており、毎年新たに1万人以上が透析療法開始になっています。
糖尿病性腎症の状態を調べる検査に尿たんぱくや尿アルブミンがあります。